設計費用

設計図は、お客様の夢のカタチです。 その夢をカタチにした設計図を実際の建物になるように監理する(見守る)のが設計事務所の役割です。 費用比較 設計事務所は、減額分(G)により、上記のように総予算(T)を圧縮もしくは、建築費(J)を増やすことが可能です。

よく施工会社さんを先にお決めになられているケースもありますが非常に良いことだと思います。 施工会社に依頼する場合と、設計事務所に依頼する場合で、実際の工事にかかるコストはほとんど変わらないのが現実です。

なぜなら、ハウスメーカーも建築家も自分が家を建てるわけではなく、実際に工事をするのは工務店さん(大工さん)だからです。

しかし、お客様が実際に支払う費用は大きく違います。

特に、「設計は無料です」などという方は、嘘つきです。
施工会社やハウスメーカーに頼むと設計料は無料だと思われている方もいらっしゃいますが、施工会社やハウスメーカーでも必ず設計監理費(S)は発生しています。

さらに言えば、宣伝広告費や営業マンの人件費など(K)が加算されています。

建築家に依頼をする場合は、工事費に対してある一定の設計監理料が加算されるだけですので、結果的に合計金額では、設計事務所に依頼をするほうがお得になる場合がほとんどなのです。

設計監理料とは、私どもが提供させていただく設計業務・監理業務に対して、お客様にお支払い頂く費用のことです。

お客様からは、 「設計料って高いんでしょ?」「いくらかかるのかわからないよ。」 そういった声も多く、一番気になる所です。設計監理業務は、弁護士さんの様に相談するだけで「相談料1時間5,000円」というような時間単位のサービスではありません。
設計というサービスは、お客様とお会いすることから始まります。お互いに信頼関係を築きながら、意見交換を重ね、お客様にとって最高の建築を建てたいのです。
お客様にとって最高の建築を建てるためであれば、何回も何回も打ち合わせを重ねます。打ち合わせでは、スケッチを描いたり、模型を作ったり、お客様の想いをどんどん形にしてきます。

打ち合わせの末、お互いがプラン納得できた時点で初めて設計監理契約を締結し、基本設計、実施設計の作業に入り設計料を頂くことにしております。
つまり、スケッチや模型作りまでは無料です。
実際の図面を各段階から契約を結び有料になるというイメージです。

気になる設計監理費ですが、工法・構造・用途・工事費等により料金は変動しますが、だいたいの目安として工事費の3%~10%ぐらいの間です。

例えば、診療所で鉄骨造(500㎡)での場合は9,500万円の工事費の5%で450万円を設計監理料として頂戴することになります。
この設計監理料には、図面を書いて工事に向けた準備をする設計業務以外にも、監理業務が含まれています。

一般的に、監理業務はあまり知られていませんが、簡単に言うと工事が図面どおりに進んでいるかをチェックする仕事です。 私たち設計事務所は、お客様の弁護士として、施工会社の工事に関わらせていただきますので、絶対に業者の手抜き工事や、欠陥を見逃しません。

もちろん、いい加減な業者さんばかりではありませんので、さらに良い工事をしていただけるように最適な設計をご提案・指示させていただき、工事を見守らせていただきます。

これが、設計事務所に設計監理を依頼する大きなメリットのひとつでもあるでしょう。 設計業務と監理業務の二つを行うのが、われわれ建築家の仕事です。
決して高くはないものなのではないでしょうか。