台湾建築 研修視察レポート

3泊4日の台湾研修旅行では、現代建築から伝統建築、都市構造まで、日本と異なる文化や国民性について、多く学ぶ貴重な体験となりました。

限られた領土面積に対して、地下鉄や集合住宅が高度に発達し、都市部へ人口が集中する一方で、郊外には自然が残るそのコントラストは、台湾の効率的な発展を象徴していると感じました。

都市部では、1階 道路面のピロティが歩道として組み込まれた「騎楼(チーロウ)」が雨や日差しを避ける実用的な半屋外空間が、台湾独自の街並みと活気を生み出しており、風通しを重んじる風水との親和性も深く感じられました。

伝統建築では、屋根の鬼瓦は社会的地位の象徴であることや、動(発展)・静(安定)を表した「天円地方(天は円く、地は四角い)」という風水が建物の入口や天井の意匠に反映されていること、こうした伝統思想が現代建物にも色濃く受け継がれていました。

周辺環境や建物の配置、さらには神棚の位置にまで伝統が息づいているのを見て、台湾の人々が歴史を大切にし、生活の中で継承していることを強く実感することができました。

台湾の古い町並みが残る石碇老街、赤い提灯が印象的な石畳の階段が続く「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも言われる九份、プリツカー賞を受賞した伊東豊雄先生の台中国家歌劇院など、たくさんの建築物を巡りました。

円卓を囲んで団欒を楽しむ食文化や、現地ガイドの方から学んだ歴史や政治的背景を通じて台湾の人々の思いやりに触れ、一人ひとりがエネルギーに満ち溢れていました。

見るもの感じるもの全てにおいて感性を刺激され、物事の本質を捉えるための判断力や、多角的な視点を持つことの重要性を感じ、これらで得た学びを社会や周囲に貢献して今後の活動に活かします。